イギリスの小説家、ジェーン・オースティン(1775-1817)の小説
「高慢と偏見}(Pride and Prejudice, 1813)の映画化。
18世紀、英国の田舎を舞台とした、
中流階級の男女のラブストーリーです。
国宝級の歴史的建造物や、ゆたかな自然など、
すべてイングランド・ロケで撮影されたというゴージャスな映像が
素晴らしく美しい。
後に、シャネルのコマーシャルフィルムも手掛けることとなった
ジョー・ライト監督の長編映画初監督作品なのだそうですが
長編映画初監督で、こんなものつくれるなんて、スゴいなあ……。
主人公を演じたキーラ・ナイトレイも抜群の美しさだったけど、
相手を小馬鹿にしたような表情が多くて、
ただ小生意気で小賢しい女って印象で
大金持ちのイケメン(?)を虜にした魅力が
いまひとつ伝わってこなかったのが残念。
まあ、魅力といっても、ただの一目惚れって感じでしたが。
原作は、300年も愛され、読み継がれてきた名作なんだそうですが
要は単なるラブ・ストーリーで、正直拍子抜けでした。
当時の時代背景や、社交界のしきたりなんかも
不勉強でよくわからないまま観ていたためか
いまいち人びとの感情や表情、反応の意味をつかみ切れないまま
終わってしまいました。
マスコミ試写で拝見した
ジョー・ライト監督×キーラ・ナイトレイの
『アンナ・カレーニナ』
http://anna.gaga.ne.jp/
が、なにもかも素晴らしかったので、
期待値が高すぎたか。
『プライドと偏見』(イギリス/2005年/127分)
★★☆☆☆
監督:ジョー・ライト
原作:ジェーン・オースティン
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