京都に行ってきました。一泊旅行です。
東京生まれ、東京育ちの私。京都は、学生時代のバックパッカー貧乏旅以来、2度目。
ひい、ふう、みい・・・、10年ぶり!!??
学生時代、物心のついていなかった私のこと、すでに記憶は茫漠としているが、わずかに残る京都の思い出といえば、
- 冬の京都は、寒かった。ユースのペラペラ毛布ひとつで、夜はしのげません!
- ユースの夜は、熱かった。やはりリビングでギターなのか>ユースホステル。
- 幸か不幸か、金閣寺が改修したて。ピカピカすぎて、限りなくいんちきくさい。
という三本柱。
京都というより、泊まったユースホステルの印象の方が、強烈だったようです。
しこうして、いい大人になって、訪れた新緑の京都。
それはそれは、美しいところでした。
和蝋燭みたい。
なんでも、このほど1964年竣工以来の改修工事が完了。スカイレストランがおすすめだそうですよ。乗り込んだタクシーで流れていたラジオが言っていました。
感動したのは、コレさ。智積院。
真言宗智山派三千ヵ寺の総菩提所・総祈願所、総本山智積院であらせられます。といっても、まあよくわからないんだけど、とにかくえらいお寺だということですよ。
そして、ドラマチックな歴史をもつお寺です。
一度は豊臣秀吉によって焼かれ、秀吉の死後、秀吉によって建立された寺へ移ったという数奇な運命。
もともとは和歌山のほうにあって、最盛時には、2900もの坊舎と、約6000人の学僧を擁したそうです。あまりに巨大な勢力をもったため、豊臣秀吉と対立し、秀吉の軍勢によって焼かれてしまった。その16年後、徳川家康より、秀吉が夭折した棄丸の菩提を弔うために建立した祥雲禅寺を拝領し、現在に至るのだとか。(地積院の歴史)
家康くんは、きっとわざわざそういうことにしたんでしょうね。粋な計らいというのか、恐るべき執念というのか。これが政治というものか。
さて、そんなドラマに感心しつつも、よかったのは講堂です。日本家屋好きの方なら、きっとたまらんはず。戦後立てられた最大の木造建築だそうですよ。庭園をはじめ、濡れ縁から、入り組んだお部屋の中、襖絵の数々まで、くまなく拝見することができ、とても楽しかった。
突然ですが、死ぬまでにしたい10のこと、
- でっかい日本家屋に住む(できれば建てる)
でも、当分無理なので、ちょっと通っちゃおうかなーと、思うくらい感動。早朝訪れて、濡れ縁から庭園を独り占めしたいっ!
お天気にも恵まれ、本当にすてきな京都の旅となりました。
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